英雄伝説空の軌跡SC感想などさて、いましがたゆっくりとできる時間ができたのでコーシーでも片手に
書き込み書き込み。
先日に少し触れたPCゲームの空の軌跡SC(second chapter)の感想などを。
まず、SC単品でのプレイが可能となっていますが、まず間違いなく
FC(first chapter)やってないとわけわかりません。
FCの終わりが、「え?ここで終わり?」みたいな感じなので、その続きのSCも
思いっきり話の途中からスタートします。
というわけでSCやる前提としてFCのプレイはほぼ必須でしょう。
つーかFCやらないでSC買ったっていう人ネット上で見かけないですね。
あとは基本的にネタバレとなるので見たくない人はこれ以上スクロール
しないように。
前作よりもボリュームアップしたシナリオということで、
かなり長いシナリオになると予想した人も多いとは思いますが、
単純にSCはFCの倍以上の章があります。
サブシナリオであるブレイサークエストは後半は控えめな量ではありますが、
前半はFCと余り変わりない量のクエストが用意されているので(←多いってこと)
全てをこなしていくと最後までクリアするのは相当量の時間になります。
私はほとんど全てのクエストをクリアしていったので(8章の隠しクエストを
一つとりこぼした)最終的に71時間ほどかかりました。
仮にブレイサークエストをほとんどしないで進めた場合はプレイ時間は半分程に
なるでしょうか。
実際にやってないんで確かなことはいえませんが。
導入部分はチュートリアルみたいな感じで話が進行し、
ゲームの基本的なルールの説明がされます。
一部分はスキップ可能。
というわけでRPG初心者に人にもゲームを始めたときに分けわかんないという
ことはほとんどないと思います。
その辺は親切設計ですね。
ゲームシステムとして特筆すべきなのはRPGでありがちなターン制バトルではなく
キャラのスピードに応じて攻撃順番や回数が変わる擬似アクティブタイム
バトルでしょうか。
ボーナスポイントにキャラの順番を合わせることによって意図的に
クリティカル攻撃を狙えたり、戦略的な要素もややあります。
敵とのエンカウントも一部の強制バトル以外はマップ上にうろつく敵キャラとの
接触で発生するため、イベントの進行を優先させたい場合は回避できたり、
通常戦闘では100%敵から逃げられたりと、ストレスを感じさせない作り、
この辺は特に賞賛できるポイントだと思います。
その他の部分でも経験値稼ぎをあまりやらずにボス戦に突入してしまって、
全く勝てずにやり直しが利かない、といった場合でもある程度オートセーブ
機能で直前まで戻れるといったところも親切。
長いシナリオの道中、できるだけプレイヤーにストレスを与えないでゲームを
進めさせるか、といったところに非常に気を遣っているゲームだと思います。
新鮮さにはやや欠けるオーブメントシステムではありますが、
わかりやすさなどを考慮すればシステム的な事に関しては個人的には
非の付けようがないくらいですね。
シナリオに関してはその人その人で好みがあるのでなんともいえませんが、
少年漫画的な今作のシナリオは必要以上の残虐性や暴力性を排除していて
エンターテイメントとしてはとても私の好みといえました。
ただ一緒にいるキャラによって微妙に話のやりとりが違う今作はやや小話の
とりこぼしが多くなってしまったのが欠点でしょうか。
伏線はあるものの、終章のVSヴァルター戦ではジンが、
VSルシオラ戦ではシェラザードがいないとそれぞれの伏線が消化されないまま
終わってしまったり。
また、VSレーヴェ戦でアガットのそれまでのライバル心や執着心は
消化されないままレーヴェとヨシュアの話でまとまってしまうところがちょっと
拍子抜けしてしまったかなあ、と感じました。
また、名前だけで登場しないキャラやカンパネルラの存在など、正直この続きが
あってもおかしくないような設定が存在するのが気にかかる所ではあります。
英雄伝説7として6の数年後の話とかで舞台やキャラを一新して
ウロボロス本体との決着を付ける話とか考えてるのでしょうか?
あと音楽ですが、ゲーム中の雰囲気を盛り上げるBGMとしてはいい曲だとは
思いますが、残念ながら今回はサントラなどで単品で聴きたいと思う曲は
思いの他ありませんでした。
まあ、大半が前作の流用ですので、当たり前といえば当たり前ですが。
いろいろ書いてきましたが評価としてはこんな感じです。
10段階評価で。
グラフィック:7
サウンド:7
シナリオ:9
システム:9
ゲーム性・やり込み:9
親切心:10
ゲーム全体として:9
必要プレイ時間がネックではありますが、
とても面白いゲームでした。
以上!